本当は監督の前に社長のご挨拶があったのですが、割愛させて頂きます。
いえその、ICレコーダーの準備に手間取ってしまってほとんど録音できなかった上に、社長のキレのあるシャーに夢中になっていたら、写真まで取り逃しまして(^-^;)
以下、録音したものを文字起こししたのですが、よく聞き取りにくかったりで、不正確な部分もあります。ご了承下さい。
ではまず、城福監督のご挨拶から。
「ずっと苦しんで、紆余曲折があり、やり続けてきた選手達、およびスタッフ、それと、このような熱狂的なサポーターの方たちを本当に誇りに思います。
ええと、先程、村林さん(社長)のほうから2日間で3,000人のかたが小平にお見えになったと言いましたけども、本当に皆さんの熱い気持ちが伝わってきました。
それで、来られたかたは少しわかるかもしれませんが、土曜、日曜はものすごく、いわゆる今日の先発は青ビブスを着て、試合形式で、フロンターレを想定して、すごく青のビブスが調子良いと映ったと思います。
ただ、それは、違う色のビブスを着た選手が不甲斐なかったんです。それで僕は言いました。それが本当に"for the
team"か、本当にチーム一丸で戦っているのか。
昨日、前夜祭の前に、18人のメンバーを発表しました。今まで我々は変わらない準備をしてきて、国立のピッチでも変わらない試合をしようと言ってきましたが、前回の2004年の決勝で先発でピッチに立ったのは今ちゃんしかいない。
で、我々はJリーグで一番若いチームです。これで普段通りの力が出せるはずがない。必ず足がつる、手に力が入らない、多分そういう状況の国立になる、どんなに平常心と言っても、おそらくそういう試合になるだろう、自分たちの100%の力は出せないだろうと僕は思っていました。
今日の選手を送り出す時…ちょっとこれは、サリ(浅利)の了承を得ていないんですが、僕は昨日メンバーを発表した時に、サリを入れなかったんです。でも…
(涙をこらえるように俯いて、黙ってしまう監督)
(サポーターからは拍手と声援)
でも、サリが、一番良い準備をしていました。
(拍手)
サリは、昨日、小平のロッカールームで号泣したそうです。
僕は今日ロッカーで、彼の話に触れました。おそらくは、今ちゃんしか先発になったことのないナビスコ…ああ、今ちゃんと、羽生がいたか!
(場内笑い。急に名前を出されて羽生さんびっくり)
ええ、その2人しか立ったことのないピッチで、我々が5万の観衆の中で足がすくまない、それを凌駕する出来事は、サリの涙しかなかった。
彼らは、多分皆さんのことは目に入ってないです、国立のピッチに立った奴らは、サリのことで頭がいっぱいで、彼に対して良い経験できましたなんて試合の後で言うなって言いました。足が攣るなんて彼の前で言うなって。
2004年は、ジャーンの涙で優勝できました。
今回は、サリの涙で優勝できました。
(拍手)
我々は、今日明日は心置きなく喜びたいと思いますが、すぐJリーグが始まります。
このステージに立つのが当たり前のチームになりたい。リーグ戦も、天皇杯もこのステージに立ちたいと思います。
また選手達と一緒に身を粉にしてやっていきたいと思いますので、是非皆さんの声援よろしくお願いします。
本当にどうもありがとうございました。」
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